広がる水中ドローン活用/人も魚もストレス軽減

2022年9月22日

斃死魚を回収した水中ドローン

 養殖現場における遠隔操作水中探査機(ROV、水中ドローン)が、破網や汚れを確認する?目?に加え、斃(へい)死魚を回収する?手?の代替にもなり始めている。マダイなら自走で回収、水面まで運搬でき、マグロは機体と一緒に引き上げられることが確認された。水中ドローンの併用で作業が安全かつ迅速になり、コスト削減につながることで、作業者だけでなく飼育魚のストレス軽減にもつながる。

       ◇       ◇       ◇

 斃死魚回収の実証試験を行ったのは、水中ロボットメーカー大手CHASING(チェイシング、中国)の日本代理店である(株)スペースワン。ドローンが送った映像で船上においてリアルタイムに死魚を確認した潜水作業者から、「このまま回収できると、作業がもっと楽になる」とのコメントを得ていたことが開発のきっかけとなった。[....]