小池知事「成果集約し総点検」、あり方戦略本部が初会合

2017年4月5日

本部メンバーに訓示する小池都知事

 東京・豊洲市場移転問題に関する諸課題を検討する「市場のあり方戦略本部」(本部長・中西充都副知事)第1回会合が3日、都庁で開かれた。小池百合子知事が訓示で、専門家会議や市場PTなどが出す「成果を集約してまとめて総点検させ、(移転の)総合的判断につなげる」と、役割を説明した。

 小池知事は、豊洲市場移転問題への対応について「昨年11月に示した行程表に従い、一歩一歩着実に手続きを踏んできた」として、今回の新たな庁内組織の設置がその流れの一環であることを強調。

 豊洲市場の土壌汚染対策後の結果が「無害化の付帯決議にある、法律を超えるレベルで浄化をするという都民との約束を果たしていない」と指摘し、課題の解決をどう進めるかなどを、市場の事業継続性も踏まえて「今後の市場のあり方を考える」と述べた。

 「都民の理解と納得」「豊洲・築地市場の課題」「市場の将来的なあり方」に関して中央卸売市場だけでなく、政策企画局、総務局、財務局の幹部らを交えて検討していく。

 当日は本部長含めて9人が出席。終了後中西本部長は「現時点でのスケジュール感はみえていない」と回答。都下に11ある中央卸売市場全体に広げて議論するかは「検討を進めてみなければ分からない」と、会議の具体的方向性への問いには慎重に言葉を選び、明言を避けた。[....]