対米・EU「HACCP相談員」試験運用

2023年1月18日

 農林水産省は12日、農林水産物・食品輸出促進のための実行計画の進捗(ちょく)状況について発表した。課題としていた355項目のうち227項目が対応済みとなり、2022年7月以降の約半年間で42項目に対応した。追加項目では、対米・欧州連合(EU)向け輸出に求められる施設のHACCP認定の円滑化に向けた支援スキームの構築など19項目を盛り込んだ。1月からは「HACCP相談員」の試験的な運用を始めている。

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 「HACCP相談員」制度はこれまでも構想はあったが、実行されてなかった。農林水産省が1月に名簿を作成し、都道府県の担当者と共有。認定を考える事業者に相談できる体制を整えた。

 対米・EU向けの円滑な施設認定に向けた支援スキームのため同省は、昨年8?12月に農政局、都道府県の担当者約130人が参加する情報共有および勉強会を2週間に一度のペースでウェブ開催。「相談員」の名簿作りのほか都道府県の担当者が参考にできる「Q&A」を作成。審査基準がバラつかないようにする。

 今後も人事異動のあとのタイミングになる年度始めや、夏から秋のタイミングで情報の共有、勉強のために毎年開催していく方針だ。[....]