太陽工業/マルハニチロ実験棟建設を受注、完工

2023年1月13日

マルハニチロ養殖技術開発センターの実験棟(左側の建物)

 テント構造物など大型膜面構造物や土木、物流資材などを手掛ける太陽工業(株)(東京本社=東京・世田谷区、大阪本社=大阪市)は、マルハニチロから、鹿児島・南さつま市にある養殖技術開発センターの実験棟の設計、施工を受注し、このほど完工させた。 

 「実験棟」は、太陽光を透過した明るく清潔感のある作業空間と太陽光を遮断して人工的に照度制御を可能とした遮光空間の2つの異なる空間があり、太陽工業建築物の特徴となる中間柱のない構造により、柔軟なレイアウトを実現している。

 施設の断熱性により、適切な温度管理を可能にしたほか、塗り床や内部側溝によって水はけをよくし、藻やコケの発生を抑制するなど、さまざまな工夫が盛り込まれている。

 また、同社独自の膜構造建築として、短工期化・低コスト化を実現した建築工法「フレックスシステム」を採用。長年の膜構造建築の技術とノウハウを基に、自社工場で部材を生産することで高品質かつ工期短縮を実現しており、着工からわずか5か月で完工させた。耐震性に優れ、沿岸地域という風雨の厳しい自然環境下でも安定した強度、耐久性を誇る。[....]