原発処理水問題、「断固反対」揺るがず

2021年4月9日

菅首相(中央)と会談する岸会長(左から3人目)ら漁業者代表

 JF全漁連の岸宏会長は7日午後4時から首相官邸で、東京電力福島第一原発にたまり続ける放射性物質トリチウムを含む処理水の処分について、菅義偉首相と会談した。菅首相が「処理水の問題は避けて通れない。現段階で方針を決めたわけではないが、全漁連や漁業者の皆さんの要望をしっかり受け止め、対応していきたい」と述べたのに対し、岸会長は「(処理水の海洋放出に)断固反対の姿勢はいささかも変わらない」と表明した。

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 15分の予定を超過し約30分行われた会談には梶山弘志経済産業大臣が同席。漁業者代表としては岸会長のほか、副会長の川崎一好北海道漁連会長、山本勇JFおおいた組合長、坂本雅信JF千葉漁連会長や、野崎哲JF福島漁連会長、松下誠四郎JF青森漁連会長、寺沢春彦JFみやぎ組合長、飛田正美JF茨城沿海地区漁連会長らが出席した。[....]