原料イカ、来期減産か

2022年10月24日

 全国いか加工業協同組合(利波英樹理事長)のオンラインセミナーが20日に開かれ、イカ資源の研究者から海外イカやムラサキイカ(北太平洋アカイカ)について、来年以降の生産が減少する可能性が指摘された。ムラサキイカの利用拡大に関する講演では、生食向け製品としての需要開拓の可能性が示された。

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 漁業情報サービスセンター(JAFIC)の酒井光夫氏は、南米沖で漁獲されるアルゼンチン(AR)マツイカについて、これまでのデータの解析結果を基に、6?8年で漁獲のピークを繰り返すと説明。現在の周期のピークは今年である可能性があり、「来年以降は減少に転じる可能性が危惧される」とした。国連食糧農業機関(FAO)の統計によると、ARイカの前回の漁獲ピークは約100万トン(AR船、外国船計)を記録した2015年とみられ、[....]