冷ホタテ輸出最多、中国筆頭に海外需要拡大

2023年2月1日

輸出が伸びる冷凍両貝ホタテ

 財務省が1月27日に発表した貿易統計によると、2022年の冷凍ホタテ(殻なし、殻付き計)の輸出は前年比17%増の11万1392トン、金額で51%増の811億円と、数量、金額とも現行のHSコード(統計品目番号)体系が導入された1988年以降で最多だった前年を上回って記録を更新した。堅調な海外需要と円安効果により平均単価が29%高のFOBキロ728円と上昇したことから、数量に比べ金額の伸びがより大きくなった。

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 数量は昨年の「魚介類および同調製品」輸出全体(約58万9000トン、3361億円)の19%、金額は24%を占め、水産物輸出の牽(けん)引役としての存在感を改めて示した。

 全体数量のうち冷凍両貝など「その他(殻付き)」が18%増の9万6900トンと大半を占めた。「殻付き」はほぼ中国向け(9万6000トン)で、同国向けを税関・官署別にみると苫小牧が約6万4000トン、石狩が1万8600トン、八戸が6400トン、紋別が2900トンなどだった。[....]