八戸魚市、秋田定置と連携

2023年7月27日

瑶光水産の定置で漁獲され、八戸に陸送されたマダイ

 【八戸】八戸市魚市場(地方卸売市場)の卸、(株)八戸魚市場(川村嘉朗社長)は今春から、秋田県の定置網漁業者と連携し、アジやイナダなど秋田県産鮮魚を仕入れる取り組みを開始した。東北を日本海側から太平洋側へ横断する陸送で、輸送の難はあるものの、買受人の多い八戸に上場することで従来より魚の価格は上昇。市場にとっては前浜の漁閑期の鮮魚扱いの底上げにつながっており、双方にとってメリットのある取り組みとなっている。

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 定置網漁業者は男鹿半島の戸賀沖で操業する(株)瑶光水産で、朝に水揚げした魚を夕方にトラックで発送。荷物は山地を通るおよそ4時間のルートでその日の夜に八戸に到着し、翌朝、同市場で販売される。陸送日は原則、休市日の毎週水曜日と日曜日だが、定置の乗網状況によっては随時行っている。[....]