仲卸・小売間取引の適正化でガイドライン「不当な返品」など9例

2024年4月1日

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ガイドライン中の「不当な返品」「客寄せのための納品価格の不当な引き下げ」の事例

 農林水産省は3月27日、「卸売市場の仲卸業者等と小売業者との間における生鮮食料品等の取引の適正化に関するガイドライン」を公表した。昨今の小売業者との間における取引で、優越的地位の乱用に相当し、独占禁止法上などで問題となりかねない9つの実例を多かった順に示した。「不当な返品」「客寄せのための納品価格の不当な引き下げ(特売への一方的協力要請)」などが上位に並んでいる。

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 同ガイドラインは、卸売市場の仲卸業者などと小売業者との取引関係で問題となり得る事例を提示し、できるだけ分かりやすい形で独占禁止法などの考え方を示すことにより、取引上で法令違反が生じるのを未然防止することを目的としている。
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