乗組員の早期解放を/稚内市、稚内機船、道、ロシア総領事に要請

2021年6月3日

要請終了後、道庁で記者会見する古村水産局長と工藤市長

 5月28日に宗谷岬東方海域で稚内機船漁協所属の沖合底びき網漁船・第172榮寶(えいほう)丸(160トン、乗組員14人)がロシア連邦保安庁サハリン州国境警備局に拿捕され、サハリン州コルサコフ港に連行された問題で、稚内市の工藤広市長、稚内機船漁協の風無成一組合長、道水産林務部の古村龍次水産局長は6月1日、在札幌ロシア総領事館を訪れ、人道的な観点からの支援と、乗組員と船体の早期解放を要請した。

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要請は非公開で行われたが、終了後、道庁で工藤市長と古村水産局長が記者会見した。

 工藤市長はセルゲイ・マーリン総領事に対し、「乗組員14人はすべて稚内市民であり、一日も早い乗組員の解放と船体の返還は稚内市民3万3000人の共通の願い。[....]