ミクロネシア研修生が一本釣り学ぶ、静岡県立漁業学園 

2018年11月9日

カツオ一本釣りの道具作りに励む研修生

 日本の遠洋カツオマグロ漁船の重要な漁場である太平洋の島嶼(しょ)国・ミクロネシア連邦の若者4人が、焼津市の静岡県立漁業高等学園で遠洋カツオ一本釣り漁業技術研修を行っている。
 日本とミクロネシアは今年6月、来年の同国水域へのカツオマグロ漁船の入漁に関する漁業協議で、合意。遠洋竿釣り船は入漁料水準を据え置く代わりに、ミクロネシア人の漁業技術研修生を日本が受け入れることが決まり、日かつ漁協を窓口に海外漁業協力財団の事業により、4人(23歳、28歳、29歳、38歳)が来日し、10月30日から約2週間にわたり漁業高等学園で研修を受けている。近くのホテルに宿泊して学園に通い、一本釣りの竿作り(一式)や釣り込み実習、ロープワークなどの研修を学園の生徒とともに取り組み、日本語や日本文化についても学んでいる。
 漁船幹部職員らを1年制で養成する同学園は、こうした外国人漁業研修生の受け入れは初めて。学園の指導教員などは、「器用で覚えがよく、意欲がある」と研修生を高く評価する。
 研修生のハクソン・ロッディネスさん(29歳)は、「最初は(技術習得が)大変だったが、理解が進んでいろいろなことを学んだ。将来、日本の漁船に乗って働きたい」と抱負を語った。[....]