ガザミ、養殖に価値あり 成長早く身入りも優位

2023年11月14日

地元朝市で販売された養殖ガザミ

 JFおおいた香々地支店と漁業者、豊後高田市、大分県で組織する市水産振興養殖事業促進協議会(高嶋信次会長)は、昨年度からガザミ(ワタリガニ)養殖に取り組んでいる。不漁が続く特産の「岬ガザミ」を補完する狙いだが、天然物と比べ身の詰まった個体が多く、味も好評だ。1日まで大阪府内で実施した需要調査では、「全量を買いたい」との声も上がった。

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 豊後高田市香々地沖の干潟で育つ「岬ガザミ」は、2013年に特許庁の地域団体商標に登録された。だが海水温の上昇や藻場減少のためか、04年に約66トンあった漁獲量は、20年に約24トンまで減少。今年はさらに落ち込んでいる。[....]