「夢市 楽座」15日開業、豊洲・東卸

2023年7月10日

「三陸常磐 夢市楽座」をPRするチラシ

 東京・豊洲市場の460の水産仲卸で組織する東京魚市場卸協同組合(東卸、早山豊理事長)は15日、場内の水産仲卸場棟4階の「魚がし横丁」の空き店舗に出店し、東日本大震災の被災3県(岩手、宮城、福島)の鮮魚や水産加工品を一般向けに販売する一方、3県の魅力をPRする取り組みを開始する。初日は午前7時にオープニングセレモニーと出陣式を行う。

 店舗スペースは2小間分を活用。「三陸常磐 夢市楽座」と銘打ち、復興支援店舗「夢市」では水産仲卸が買い付けた3県の旬の魚や加工品を販売する。鮮魚は切身や刺身用サクで並べる。食文化と3県の情報を楽しく学べるブース「楽座」では、3県の水産物の魅力を発信する展示を行う。

 見学を主目的とする一般来場者が立ち入り可能エリアでは、これまで鮮魚などを買える物販店舗がなかった。復興支援店舗「夢市」では毎月第1土曜日と第3土曜日の期間限定かつ「売り切れ御免」ながら、豊洲市場に入荷している魚を被災3県限定で買えるようになる。

 「夢市」の販売日には買い物スタンプラリーやクイズなど、子供たちも楽しめる企画を行う。9月以降は毎月第1土曜日と第3土曜日の開催となるが、夏休み期間に差し掛かる7~8月は拡大開催する予定。7月は15日と、18~22日、8月は11日、12日、19日、25日、26日にオープンする。

 オープニングセレモニーには早山理事長や都の早川剛生中央卸売市場長をはじめ、被災3県の幹部や豊洲市場関係者が複数出席する予定。出陣式では早山理事長が鐘の合図で開店を告げる予定。[....]