「おいしい魚」を客観化、新品質規格PJが始動

2023年12月15日

会見を行う5者の代表者ら

 ソフトバンク(株)は13日、東京・港区の本社で記者会見を開き、新たな魚の品質規格づくりに向けた組織の設立を発表した。プロジェクトには、フィード・ワン(株)、赤坂水産(有)、(株)ライドオンエクスプレス、愛媛県を合わせた5者が参画。人工知能(AI)などを活用しながら「おいしい魚」の定義を明らかにし、その条件に合致する魚のための飼育条件や加工方法、専用飼料の開発なども同時に確立させていく。まずは冷凍の養殖マダイを研究対象とし、1年以内の実証実験開始を目標にしている。

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 農業や畜産業では、「等級」など統一の規格を設け、生産者のこだわりが差別化や価格に反映される仕組みを導入している。しかし、水産ではブランド化などの取り組みはあるものの、魚価はおおむね魚種と重量で決まっていた。そこで、さらなる魚の付加価値の創出に向けてソフトバンクが事業主体となって組織を立ち上げた。[....]