新しい生活様式、カギはデジタル化/新年特集・卸売市場

2021年1月8日

「セリ場入力システム」のタブレットの入力画面

 新型コロナウイルスはあらゆる産業を取り巻く事業環境を目まぐるしく変化させている。卸売市場も例外ではない。人同士の接触機会を減らしてさらに生産性を高めた、新たな生活様式に合わせた仕事への変革が迫られている。手掛かりの一つがデジタル化だ。新年特集卸売市場2021では、青果や花きに比べ周回遅れとされてきた水産の市場流通におけるデジタル化の最前線に注目した。新型コロナ対応などの主要市場における最新動向などと併せて紹介する。

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 中央魚類グループで、関東近辺の大型小売店向けに水産物の仕分け・卸事業を展開している中央フーズ㈱は、豊洲市場の水産卸売場棟直結のホウスイ豊洲冷蔵庫における大手鮮魚専門店との取引でタブレットを用いた「セリ場入力システム」を運用している。バイヤーが卸売場を歩きながら買った魚の産地・価格の情報を現場入力。個店配送を担当している自社の社員や協力会社に、クラウドサーバーを通じて受け渡す。確認する側もタブレットで情報取得する。[....]