2024年4月16日
国土交通省は12日、日本の沿岸域に生息する海藻・海草を新たに加えたブルーカーボンの二酸化炭素(CO2)吸収量が、2022年度に約35万トンあったことを国連に報告したと発表した。海藻藻場によるCO2吸収量を国連に提出したのは世界初となる。
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政府は50年までに温室効果ガスの排出を全体としてゼロにする「カーボンニュートラル」の実現を目標に掲げている。CO2吸収源の一つに藻場や浅場などのブルーカーボン生態系があり、吸収源対策の新しい選択肢として注目されている。温室効果ガスの排出量や吸収量を国連に提出する「温室効果ガスインベントリ」の昨年の報告では、日本初となるマングローブ林による吸収量を計上している。[....]