「魚がうまそう!」SNSで産地を伝える

2024年5月27日

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協議会のインスタ。フェイスブックとも連動している

 神奈川・小田原の魚を知って、買って、食べてもらおうと、「小田原の魚ブランド化・消費拡大協議会」のインスタグラムでは、家庭で作る魚料理の視点ももちながら、小田原の水産情報を発信している。〝中の人〟は小田原市水産海浜課の職員だ。行政の交流サイト(SNS)にありがちな四角四面でなく、魚を魅力的に見せている。秘訣(けつ)を聞いた。

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 今春は相模湾にブリが大量来遊し、小田原漁港への水揚げが一般ニュースにも挙がった。さらに今年はイシダイ、そして季節のマアジなどが続く。メジャーな魚は旬を逃さず深掘りし、未利用魚も分け隔てなく味を伝え、ウツボやアンコウも自宅の台所で解体する。

 小田原市水産海浜課水産振興係の山田宙さんは、自身が投稿する協議会のインスタを「もはや『私が何を食べたか』の記録だ」と話すが、多くのフォロワーに「魚を食べたい」と思わせる魅力がある。写真からは「おいしそう」と感じ、その合間に挟む動画は、字幕や背景音、再生速度が小気味よい。気軽に楽しめ、時にクスっと笑える。[....]