「ひがしもの」を好きな料理に、塩釜で贅沢な料理教室

2019年11月6日

中落ちを取る作業にも大興奮の児童たち

 宮城県塩釜市の魚市場中央棟2階調理スタジオで2日、日本指折りの「まぐろどころ」ならではの豪快で贅(ぜい)沢な料理教室が催された。生鮮メバチのご当地ブランド「三陸塩竈ひがしもの」をその場で解体し、好きな部位を好きなだけ好きなように調理して味わうという趣向で、市内小学校の児童とその保護者16組31人が参加。全国に知られる絶品マグロの魅力を堪能し尽くした。

 塩釜市水産振興協議会と宮城学院女子大が3年前から共同展開する魚食普及活動の一環。今回は旬真っ盛りの「ひがしもの」を素材に選んだ。講義やクイズで基礎知識を教えたあと、協議会メンバーが主役の「ひがしもの」を解体。80キロ近い巨躯(く)を驚異的なスピードで切り分け、背中までしっとり脂の乗った身が姿を現すと、子供も大人も「おいしそう」「食べたい」などと歓声を上げた。

 メインの調理実習では宮城学院女子大の平本福子教授とゼミ生13人らが指導役を担当。6つに班分かれ「にぎり寿司」「鉄火巻き」「炙り」「マグロとアボガドのサラダ」などに挑戦。児童らは骨から中落ちを取る作業にも「面白い」と夢中で取り組んでいた。[....]