スポット/小川涼子日本漁船保険組合総務部長、女性初

2019年7月17日

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「若い人たちともコミュニケーションを取りたい」と語る小川部長

 「保険審査や引き受けなど業務部門を経験したことがないので、総務部長を拝命した時、一度はお断りしました。しかし、三宅哲夫会長から『大丈夫だよ、小川さんなら』と言われ引き受けました。がんばりますとしか言えませんでした」。漁船保険中央会から引き継ぎ、81年の歴史をもつ日本漁船保険組合の歴史で初めての女性部長の誕生である。

 上席調査役(部長待遇)で昨年3月に定年を迎えるはずだったが、延長となりそのまま今年6月18日付で総務部長になった。女性の登用が叫ばれる中、第2、第3の女性部長誕生のパイオニアとして期待されるが「部下を信じて力まずに仕事をするだけです。法律や企画などに詳しい部下がいますから。部下に恵まれています」と淡々と語る。「女性だから、という考え方はしません。県域の支所には女性の支所長もいますし、男性に劣らず審査の仕事をしている人もいますので」。ただ、産休など女性に負担がかかることは、休みやすいように気配りしたいと明言した。[....]