ぷろふぃる/奥和登農林中金理事長「金融安定的に提供」

2018年7月3日

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「浜が元気になる取り組みを支援したい」と語る奥理事長

 農林中央金庫理事長に6月22日付で就任した。水産業界は政府から水産政策改革の方針が示されたばかり。JFマリンバンクとして「漁業金融機能をしっかり提供すること」が役割と認識している。
 東日本大震災の復興対策担当役員として、被災地にも頻繁に足を運んだ。当時も民間企業による水産業への参入が問題となったが、「話し合って解決策を見つけるのが重要」と向き合い方を描く。
 系統金融の役割としては「水揚げの決済機能をきっちりと担ったうえで、効率的運営を模索する」。
 広域信漁連も、この流れの延長線上にある。統合で事務的な負担が軽くなれば「浜回りの時間も取れる」「漁業金融の貸し出しをどう増やすかにも取り組める」と、効率化された近未来を描く。農林水産業みらい基金で支援した、山口県萩市の江崎の浜の定置網のように「浜が元気になる取り組みを支
 1983年に東京大学農学部を卒業、同年4月に入庫。趣味は各地の直売所歩き。「農産物だけでなく水産物もある直売所は魅力が全然違う」と断言する。2人の子供は独立し、今では夫人との2人暮らし。大分県の出身。「山の中で育ったけど、丸魚も捌ける」と胸を張る。[....]