「愛南サツキマス」20日にも出荷、養殖効率を向上

2017年4月18日

2年目を迎え愛媛の新しい養殖魚として期待高まる「愛南サツキマス」

 愛媛県愛南町は、町の新たな養殖魚「愛南サツキマス」の出荷に向け、最後の調整を行っている。町内で生産する川魚のアマゴを海で養殖して、降海型のサツキマスをつくった。今年は初出荷した昨年春よりも大きい1キロサイズまで成長させ、20日にも東京や関西、町内の飲食店へと送り出す。
 種苗のアマゴは1月中旬に淡水から海水への馴(じゅん)致を終え、海上の養殖イケスへ移した。この時点での平均魚体重は230グラム。100グラム平均だった昨年の種苗から2倍以上も大きい。

 昨年は4か月の海面養殖で4?6倍に成長したが、3月以降の適水温期に急激な成長を遂げている。

 ただし水温20度Cを超えると極端に摂餌が落ちるため、飼育期間が限られる。今年はアマゴ生産者に大型の種苗を生産してもらった。4月に入った時点で、昨年の平均出荷サイズだった600?700グラムをおおむね超えたという。

 1500尾程度の予定で、JF愛南漁協の岡田孝洋販売促進部長は「来年は1万尾を目指す」と話し、中田会長も「サツキの花が見頃な5月までは出荷し続けたい」と増産計画を後押しする。[....]