<商材シリーズ海藻>逆風も懸命の商談

2020年4月16日

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根強い人気の海藻製品。上昇気流は期待できる。

 海藻にとって、いちばん熱いシーズンがやってきた。これから1年間、安定した商売が続けられるかの大事な商戦のスタートでもある。原料、販路争奪のシーズンだから熱くなるのも当然だ。しかし、今年は怖い新型コロナウイルスが猛威を振るい、動きが封じられる場面があちこちでみられる。商戦は視界不良となっている。それでも産地生産者、加工業者、そして売る人は突き進む。立ち止まるわけにはいかない。ワカメ、コンブ、ノリ、ヒジキ、モズク、メカブ、アカモク、海ぶどう、アーサ…。100種類以上に及ぶ食用海藻が日本の食文化とビジネスを育ててきた。その伝統と新しい息吹は、今、新たに消費者を引き付ける波となって津々浦々に押し寄せる一方、ビジネスを大きく育てた。一時の強烈な追い風は緩んだ感があるとはいえ、まだまだ逆風は吹いていない。食卓への浸透は形を変えながらも、より進んでいるといえよう。健康志向の風だって健在だ。この機を生かし、元気な海藻ワールドをさらに広げるチャンスにしよう。[....]