陸上養殖が「届け出制」、内水面振興法を一部改正 

2023年1月30日

陸上養殖で生産される海幸ゆきのやのバナメイエビ

 サーモンやエビの大規模な陸上養殖が各地で始まっていることを受け、政府は実態把握に向けた届け出制へ移行するため、27日に内水面漁業振興法の一部改正を閣議決定した。改正により陸上養殖の魚種や生産数量、養殖方法などが把握できるようになる。施行は4月1日から。

       ◇       ◇       ◇

 届け出の内容は、27日まで意見公募(パブリックコメント)が実施されていた省令で魚種、規模、養殖方法としていたが、2月末の運用通知でさらに細分化した10項目程度を明らかにする。

 1年後の2024年には事業者からの実績報告を求める計画で、同年度末には結果を公開する方針。今後について水産庁栽培養殖課の櫻井政和課長は「漁業生産統計で把握していくようになるとよいのでは」との考え方を示す。[....]