輸出再開願い、放流用ナマコ種苗配布

2023年12月18日

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輸出の早期再開を願いナマコを湖に放流する漁業者

 多核種除去設備等処理水(ALPS処理水)海洋放出に伴う中国の禁輸措置の影響で、新潟・佐渡産養殖ナマコのほとんどが行く先を失っている。そうした中、早期の禁輸解除、輸出再開を願いつつ、中国企業との合弁会社である(株)浦島三和(須藤由彦社長)が中間飼育施設で育てた稚ナマコが5日、市内の希望する漁業者に配られた。

 佐渡市の立ち会いのもと、JF佐渡漁協とJF加茂湖漁協に所属する2つの漁業集落に対し、大きさ3~4センチのクロナマコ種苗が今季最多の計3万9000個、渡された。漁業集落単位が行政支援の対象。

 2万4000個を受け取った加茂湖漁協の漁業集落代表である山本博文組合長と職員、組合員の3人は、湖の2か所へ船を進め、水深約4メートルの海底に専用の管(直径15センチ、長さ4・5メートル)を使って放流した。[....]