資源管理ロードマップ、高度化へ新フェーズ

2024年2月26日

 2023年度末までの計画で進行中の「資源管理の推進に向けたロードマップ」の新フェーズ案を水産庁が検討していることが分かった。24年度から30年度までの次期ロードマップ案は、資源管理の高度化・安定化を図る段階へ移行を目指しているのが特徴。最大持続生産量(MSY)を達成する魚種を増やすことに重点を置くことで、現行のロードマップで掲げた「30年度までに漁獲量を444万トンまで増大」の目標を達成させる狙いだ。

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 23年度をめどとしていた、漁獲量ベースで8割の漁獲可能量(TAC)管理に移行する計画は、25年度までの開始を目指す。そのうえで新フェーズでは、資源を回復させる運用の改善に主眼を置く。

 現在、38種・系群で実施するMSYベースの評価について、この水準を超える(目標管理基準値を達成する)資源を現行の4割から、30年度までに6割以上へ引き上げる。これにより現行のロードマップが目標とする、10年当時と同程度(目標444万トン)まで漁業生産量を回復させる。[....]