貿易速報11月、魚介類6か月連続減少

2023年12月21日

 財務省が20日に発表した11月の貿易速報によると、魚介類(非食用水産物を除く)の輸入は数量・金額とも減少が続き、マイナスはこれで6か月連続となった。長期間にわたっている円安傾向の中で調達コストの下方修正も続いており、特に金額の落ち込みが著しい。

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 11月の輸入実績は18万665トン、1743億4900万円で、前年同月に比べて数量は2・5%少なく、金額は14・0%の減少と大きく後退したままとなっている。6月にマイナスに転じて以降、数量の減少率こそ徐々に改善しつつあるが、金額の減少はなお大きく、前年の主要魚種の価格高騰の反動が色濃く反映された状況が続いている。

 国・地域別には、原材料が多い米国とロシアからの輸入が回復傾向となったが、エビや加工品が主体となる中国やアジア経済圏からの輸入は、韓国を除いて数量・金額とも1割内外の減少となった。[....]