財務省11月速報、魚介類輸入2000億円超す

2022年12月16日

 財務省が15日に発表した11月の貿易速報によると、魚介類の輸入は2000年以降、月間で初めて2000億円を超えた。輸入量こそ前年並みで推移しているが、新型コロナウイルス後の国際商品価格の急騰と輸送コストの上昇に大幅な円安も加わって、調達コストが顕著に上昇したためだ。1月以降の輸入金額は前年同期比30%以上増えており、12月次第では2兆円に迫る過去最多の水準に達している。

       ◇       ◇       ◇

 11月の輸入実績は18万5218トン、2025億900万円で、前年同月を数量で0・4%上回る一方、金額は21・9%増加した。増加率こそ前月よりペースダウンしたが、搬入ピークを迎えて実数が増えたことで輸入額も膨らんだ。

 公表されている00年以降の集計で、月間輸入額が2000億円を超えたのは初めて。これまでの最多は02年9月の1962億円で、うちエビの輸入だけで322億円(2万6073トン)を占めていた。[....]