角上魚類、買い付け業務デジタル化

2022年10月11日

タブレット入力するバイヤー。セリ原票の起票・データ化までその場で完結

 デジタルトランスフォーメーション(DX)のコンサルティングを手掛ける(株)モンスターラボ(長田寛司社長)は1日から、関信越地区に鮮魚専門店22店舗を展開する角上魚類ホールディングス(株)(?下浩三社長)が東京・豊洲市場と新潟市場で手書きで行っていたバイヤーの買い付け業務などをデジタル化した「セリ原票アプリ」の本格的な運用を始めた。一市場で年間6000枚出ていたセリ原票の紙をほぼなくし、従業員の作業時間の大幅短縮が見込めるという。本格運用後は一日に2?3件出ていた各店舗への誤配が著しく減少している。

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 モンスターラボと角上魚類が7日、豊洲市場内で会見を開いて明らかにした。水産業界におけるDX支援が初めてというモンスターラボは、角上魚類からの業務改善依頼を受け2021年3月から取り組みに着手した。「豊洲市場と新潟市場のバイヤー間でリアルタイムに連絡を取り合って実現する、質と価格にこだわった価値ある仕入れ」という角上魚類の完成されたビジネスモデルを壊すことなくデジタル化して効率化をするために、人にシステムを合わせる手法で臨んだ。[....]