茨城県立海洋高校、シラス使ったさつま揚げ開発

2022年11月22日

参加した海洋高校生徒たち

 茨城県立海洋高校海洋食品科の3年生は17日、水戸市の(株)カスミの「フードスクエア水戸赤塚店」で、茨城水産(株)とカスミとともに共同開発した「しらすのさつまあげ」を販売した。

 同高校では、「若者が食べたい魚料理」をテーマに「いばらきの地魚取扱店認証委員会」と連携し、「いばらきの地魚プロジェクト」に取り組んでいるが、今回、茨城県産(大洗)シラスを使用したさつま揚げ7種類を、パッケージ2種類とともに開発し、実際に店頭で販売する体験をした。

 例年、授業の一環でさつま揚げや缶詰などの水産品を製造し、イベントなどで販売していたが、新型コロナウイルス禍で中止になっていたところ、カスミと茨城水産から声が掛かり、大洗産シラスを使ったさつま揚げの商品開発を行うことになった。

 販売後、生徒たちへの聞き取りでは、実際に製品化するまでに難しかった点として、味や色合いのバランスを挙げている。またパッケージなどの工夫については、デザインの文字や色、分かりやすい言葉を使うのにこだわった。

 今後どのような商品を作ってみたいかについては、小・中・高校生向けの商品や主な購入層となる大人がひと目見て買いたいもの、大人や子供も食べられる魚を使ったハンバーグなどを挙げている。今回の経験を将来の自分の仕事に生かしたいという積極的な声も聞かれた。[....]