紀文「SОY SATSUMA」予約発売

2023年6月22日

「大豆でつくった丸天」

 (株)紀文食品は魚肉を使わないさつま揚げ「大豆でつくった 丸天シリーズ『SОY SATSUMA』」の予約販売を開始した。ねり製品メーカーの同社が初めて取り組む、プラントベースのさつま揚げで、今後、商品開発を広げていく計画。

 (株)マクアケが運営する応援購入サービス「Makuake(マクアケ)」で19日からプロジェクトを公開。8月6日に受け付けを締め切り、9月にリターン品として発送を予定している。

 「ねり製品の原料である魚の漁獲量は国際情勢や地球温暖化の影響で不安定な状況にある。おいしさと地球環境へのやさしさを両立し、持続可能な社会の実現に向けた商品を開発していくべきだと考えた」(同社)と開発に至った。国連の持続可能な開発目標(SDGs)の目標も意識し、魚由来の商品をプラントベースで作るプロジェクトを新たに立ち上げた。

 魚肉と大豆を組み合わせたロングセラー商品「魚河岸あげ®」の技術を応用し、魚肉を使わず大豆タンパクからねり製品を作り出すことに成功した。

 販売する商品は「大豆でつくった 丸天」「大豆でつくった 根菜天」「大豆でつくった 黒豆天」の3品。ねり製品のもつ独特のぷりっとした歯応えや口当たり、形状を従来のさつま揚げに近づけ、さらに日本人になじみのある大豆のうま味も味わえる商品に仕上げた。

 開発には東京都知事が認定する東京マイスターに認定された職人の社員も携わり、魚肉ねり製品ならではの食感の再現に取り組んだ。

 加熱済みなので生食が可能。フライパンでさっと焼いたり、電子レンジで温めてもおいしく食べられる。[....]