福島県の水産業支援強化、「東の食の会」設立10年

2021年6月21日

バンコクの「すし勝」で提供された福島県産ヒラメの刺身

 東日本大震災で被災した食産業の長期的支援を行っている一般社団法人東の食の会(東京・品川区)は10日に設立10周年を迎えた。東北の食の販路開拓や商品開発を手掛ける一方、若手人材の育成で数多くの実績を上げてきた団体は現在、福島県浜通りの水産業の支援強化に動き出している。福島・浪江町に活動の拠点を移した高橋大就専務理事と、東京・品川区の本部を預かる事務局の木村拓哉代表に聞いた。

        ◇        ◇        ◇

 ◇これまでの活動について教えてください。

 ◆木村代表/設立直後は主に岩手県と宮城県を中心に活動し、個別商談会によるマッチング、開発商品のブランディングなどによる販路開拓、若手人材に対するマーケティング研修を行ってきた。最初の5年でマッチング件数2500件、流通総額150億円を達成。地域の復興を牽引する多くのリーダー誕生を手助けすることができた。[....]