福島ヒラメ、価格全国平均上回る 

2022年3月28日

 農林水産省は25日、2021年度福島県産農産物等流通実態調査結果を発表した。県産品に対する納入業者と納入先の認識の齟齬は3年前の18年と比べ総じて改善傾向がみられた。一方、調査対象重点6品目の中に全国平均を依然として下回るものが含まれていたが、水産物のヒラメの平均単価は試験操業で漁獲を始めた16年以降で初めて全国平均を上回った。ただ、漁獲量の増加ペースが上がってこないことなどを背景に、安定した供給を求める声が多く集まった。

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 それぞれの流通段階に納入先の福島県産品の取引姿勢について、「前向き」「やや前向き」「どちらともいえない」「やや後ろ向き」「後ろ向き」の5段階評価で採点してもらったところ、ネガティブ(後ろ向き)に認識する傾向が18年に比べて総じて改善された。特に卸売業者や仲卸業者からみた加工業者や小売業者の姿勢の変化で鮮明で、平均値である3・0をいずれも上回ってきている。[....]