福井県ズワイ漁、自主的に個別枠設定

2022年11月18日

 ズワイガニ漁解禁日にトップブランドの越前ガニ「極(きわみ)」が県内過去最高額の一尾310万円で取引され話題になった福井県は17日から、一隻当たり漁獲量を一律に制限する個別枠を設定する自主規制を敷いたことが分かった。漁期前予報で資源状況が改善して前年超えの漁獲が見込まれていたことと好天で水揚げがハイペースで積み上がり、早くも2022管理年度の漁獲可能量(TAC)枠の50%を消化したためで、制限をかけることでペースを落とす。

       ◇       ◇       ◇

 底びき網で行われているズワイガニ漁は例年、解禁初日から最初の10日間のTAC消化率が30%程度には達する。しかし、冬が近づくにつれてシケ模様となって漁獲が低調となるほか、メスガニが年内いっぱいで終わることもあり、個別枠などを設定するなどの規制を行わなくても、オスガニの漁期が終了する翌年3月20日より前にTAC枠を消化しきってしまうケースはこれまでなかった。[....]