福井・石川ズワイ初セリ、オス最高値ともに県内2位

2023年11月13日

デビューの21年度に続き、金沢湯涌温泉「百楽荘」が金沢港の「輝」をセリ落とした(石川県四季のさかなブランドPR事務局提供)

 富山県以西の日本海で6日に始まった2023年度ズワイガニ漁で、石川県と福井県で、解禁日の悪天候により順延していた初セリが8~9日に行われた。オスガニのトップブランドが福井・石川とも県内で1尾出て、福井・越前漁港の「越前がに極」が一尾260万円(前年比50万円安)、石川・かなざわ総合市場の「輝」が一尾300万円(前年比200万円高)の、ともに県内歴代2位の高値が付いた。

 福井県では、三国漁港が先行して8日に初セリを開催。1日遅れて越前漁港が9日に実施した。

 前年は初日から「越前がに極」が越前漁港5尾と三国漁港3尾の合計8尾出現していたが、今年は越前漁港で1尾出ただけだった。ただ、唯一の1尾に付いた260万円は県内過去最高額の前年(310万円)にこそ及ばなかったが、県内歴代2位の高値となっている。

 漁獲尾数は、オスガニの「越前がに」は約1万8600尾で前年(約1万400尾)に比べて増加。メスガニ(セイコガニ)は約21万1000尾で前年(約23万400尾)より少なかった。[....]