横浜丸魚、加工事業部新設

2022年9月26日

 横浜市中央市場本場の水産卸、横浜丸魚(株)(小島雅裕社長)は21日に開いた取締役会で、鮮魚加工事業に本格参入するため本社内に10月1日付で加工事業部を新設することを決めた。場内の関連施設棟1?2階に確保した550平方メートルのスペースに水産加工機械を導入し、市場に入荷したマダイ、カンパチなどの活魚からフィレーやスキンレスの真空パック製品を生産し、量販店・スーパーに販売する取り組みを年明けをめどに始める。同じ本場の水産卸で民営の横浜南部市場内において大規模に加工事業を展開する横浜魚類(株)に続いて、加工事業に本腰を入れる。

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 同社は2021年4月から場外の隣接地で遊休資産となっていた自社の建物を活用し手作業でマダイ、カンパチなどの活魚からフィレーやスキンレスの真空パック製品を小規模生産、量販店・スーパー用に卸すことでニーズを探ってきた。1年以上続ける中で、販売先から高い評価を得られたのに加え、現状の4?5倍のスペースを市場内に確保できるめどが立ったことを受けて、今回の加工事業部新設の組織決定に至った。[....]