東大生協で初の産直フェア開催、第1弾は福島の魚

2022年11月16日

「福島産直フェア」のスタートセレモニーの参加者で記念撮影

 東京大学消費生活協同組合(東大生協、石田淳理事長)は14日、東京・文京区の本郷キャンパスで運営する中央食堂で、同生協初の産直フェアの取り組みの第1弾「福島産直フェア」のスタートセレモニーを開いた。趣旨説明した中島達弥専務は、学生らの魚料理へのニーズが高いにもかかわらず現状のメニューが少ないことを念頭に「よい商品やおいしい商品が育ち、定番メニュー化して長く愛される商品が生まれてくれたら」と展望を話した。福島県産魚が主役の定食2品、単品メニュー3品が18日まで振る舞われている。

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 東大生協は、学生らが食べることを通じて産地のことや現地の正しい情報を知り、水産業をはじめとする社会の問題を考えるきっかけづくりができたらという思いで「産直フェア」を企画。今年3月に東京大学が、福島県と包括連携協定を締結するのと連動させ、第1弾を福島とする方向で各方面と調整してきた。

 現地との橋渡し役を務めた東大大学院情報学環総合防災情報研究センターの小山良太客員教授(福島大学食農学類教授)は、「正確な情報を知ってもらう場となれば」と期待をにじませた。同じく東大大学院情報学環の関谷直也准教授は「教育と復興の両方を目指す取り組みが行われるのをうれしく思う」などと話した。[....]