山口英彰・水産庁長官インタビュー/日本の漁場と資源を守る

2020年6月26日

山口長官

 水産庁は3月末までに913トンの漁業取締船2隻の配備を終えた。今年度は白萩丸の大型化更新と、2000トン級新船建造に着手し、来年度中に官船の9隻体制を整備する。日本周辺海域の違法な外国漁船から日本漁船の操業を守り、水産資源を持続的に利用可能な状態で維持するためにも、今後さらに役割の重要性が増す漁業取り締まりの方策を、水産庁の山口英彰長官に聞いた。

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 ◇今回の代船建造および増隻の狙いは。

 ◆山口長官/日本周辺海域、特に日本海大和堆周辺のわが国EEZでは、北朝鮮や中国漁船の操業が増えている。明らかな違法操業で、わが国漁業者の安全操業の妨げになっている事例も多く、極めて問題だと考えている。[....]