千葉中央魚類、来年1月解散

2022年10月5日

 中央魚類(株)(東京・江東区、伊藤晴彦社長)の完全子会社で、千葉市地方卸売市場の水産卸の千葉中央魚類(株)(千葉市、松本孝志社長)は1日に取締役会と臨時株主総会を開き、来年1月末での解散を決めた。3日朝に従業員に伝えられ、同日午後に場内で開いた説明会で水産仲卸らに説明した。水産物の流通量の減少に伴う魚価高や新型コロナウイルスの影響で、大都市圏では東京・豊洲市場や大阪本場に一極集中が進む中で下した中央魚類の千葉市場撤退の判断は、今後の水産卸の統合・再編に一石を投じることになりそうだ。

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 千葉中央魚類は1981年5月設立。資本金は1億円。千葉市場の水産卸2社のうちの1社として水産物卸売業を営んできた。ただ、近年は取り扱いが減少しており、直近の2021年度の金額こそ62億7600万円(前年比2・4%増)と魚価高を受けて回復傾向にあったものの、数量では5776トン(7・0%減)と漸減が続き、赤字体質から脱却できずにいた。[....]