北海道日本海沖/洋上風力、漁業へ影響危惧

2023年5月24日

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「有望な区域」に追加された道日本海沖5区域(①⑤)とスケソウ日本海北部系群の産卵場(概略図)

 北海道日本海沖で構想される洋上風力発電事業に関し、北海道機船連の原口聖二常務は、対象区域がスケソウ日本海北部系群の産卵場に当たることなどを指摘し、懸念を示している。事業を拙速に進めることなく、科学研究機関による資源への影響調査や勧告、漁業者側の理解醸成など、丁寧なプロセスを踏むよう求めている。

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 北海道日本海側の5区域(石狩市沖、岩宇・南後志地区沖、島牧沖、檜山沖、松前沖)は12日、国が洋上風力発電の適地として指定する「促進区域」の前段階に当たる「有望な区域」に追加された。従来、5区域は「有望な区域」となり得ることが期待される「準備区域」の位置付けだったが、一歩、進んだ形だ。[....]