共通課題解決へ連携、まず二重ローンなど金融関連

2022年11月10日

課題解決には連携が不可欠との認識で一致した

 【石巻】水産県・宮城を支える気仙沼市、石巻市、塩釜市の商工会議所が共通する課題の解決に団結して取り組むことになった。7日に開いた意見交換会で「会員企業が抱える悩みはどこもほぼ一緒。連携すれば大きな効果を生み出せる」との認識で一致。水揚げ減少や人手不足、物価高などと抱える課題は多岐にわたるが、まずは金融関連を「最大かつ喫緊」と位置付け、東日本大震災で生じた二重ローン問題、厳しさの増す資金繰りなどへの対策と支援を各方面に要望していくことになった。

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 会合は石巻市内で行われ、3市商工会議所の役員と水産関係部会の幹部ら30人が出席。座長を務めた石巻商工会議所の青木八州会頭は「水産業が抱える問題は多岐にわたり、どれも個々には対応できないほど大きい。力を結集しなければ解決できない」と連携を呼び掛け、それぞれの地域が当面する課題を報告した。[....]