仙台市場が開設60周年、関係者らで記念式典

2022年11月8日

東北の拠点市場の節目を130人で盛大に祝った

 仙台市中央卸売市場開設60周年を祝う記念式典が6日、仙台市青葉区のホテルメトロポリタン仙台で開かれた。新型コロナウイルス禍で1年の延期を余儀なくされたうえ、さまざまな制限を講じた形式となったが、水産・青果・花き・食肉の大卸、仲卸・買参団体の代表者ら約130人が出席。生産者と消費者の橋渡し役となり、どんな困難に見舞われても安定供給に努めてきた歩みを振り返り、東北の拠点市場としてさらなる発展へ一丸となって取り組む決意を新たにした。

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 開設者としてあいさつした郡和子市長はまず、1961年に水産・青果の2部門からなる市場としてスタートしたあと、73年に花き部、75年に食肉部が加わり、全国有数の総合市場として消費者に生鮮食品などを届けてきた歴史に言及し「市民を代表して厚くお礼申し上げたい」と関係者に感謝した。市場に課せられた最大の使命は自然の恵みをあまねく届けることだとし、東日本大震災に見舞われた時もコロナ禍に翻弄(ろう)される苦難の日々にあっても「皆さんはひたむきにその使命を果たしてきた。この先の未来もそうあってくれるはず」と期待し、市としても老朽化した本場の再整備などに取り組む決意を示した。[....]