事業者向け「メルカリShops」簡単に売れるEC体験提供

2023年1月11日

毎月10日に「魚の日」特集でPRを強化中。写真はマガジンサイトから

 月間利用者2000万人以上という国内最大級のフリマアプリ「メルカリ」。誰でも簡単に商品の売り買いができる個人間取引(CtoC)の場を提供することで成長してきた中、2021年10月に事業者が登録して「メルカリ」上で商品を販売する、消費者直接取引(BtoC)を基本とした「メルカリShops」が本格稼働した。22年3月からは「クールメルカリ便」もスタートして生鮮水産物の売買もしやすくなっている。同サービスを運営するメルカリグループの(株)ソウゾウの太田麻未最高執行責任者(COO)に現状と今後の展望をインタビューした。

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 ??「メルカリShops」開設に至ったきっかけを教えてください。

 太田COO 新型コロナウイルスの感染が拡大する中、対面販売できなくなった事業者は、閉ざされた販路を回復するため電子商取引(EC)への参入を代替手段として求めました。ただ、自社運営であれ大手ECサイトに出店するのであれ、売れるまでがなかなかハードルが高いという課題がありました。

 「メルカリ」はCtoC特化でしたが、事業者の皆さまがもっと気軽に始められ、簡単に売れる体験ができる環境を提供できると思い、BtoCへと参入したところです。

 ??改めてサービス内容について教えていただいてもよろしいですか。

 太田COO フリマアプリ「メルカリ」を開いた時に、タブの「ショップ」を選択すると、「メルカリShops」の商品に絞って見られます。

 ただ、「ショップ」タブを選ばずとも、「メルカリ」内で検索をすると従来のCtoCの商品群の中に混じって閲覧できる形を取っておりますので、一般的な利用者は相手が事業者であるとさほど意識せずに購入するケースも多いと思います。

 事業者の皆さまには自ら工夫をしてショップづくりをする方もおられます。一方で、われわれから利用者に安心感を与えるような売りやすい表現や、適切なコミュニケーションの取り方などをアドバイスする場合もあります。[....]