乾ノリ、前漁期並み枚数か

2024年3月4日

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乾ノリ全国主要共販漁連の上場実績(2024年3月1日現在)

 高水温や栄養塩不足などで生産が伸びない今期の乾ノリは、予定していた共販日程の中止が全国で相次ぐなど異例の事態となっている。前漁期は最終枚数が48億枚と未曽有の減産となったことから、問屋筋からは今期の生産に期待が集まっていたが、前漁期並みの生産になる可能性が出てきた。

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 全国漁連のり事業推進協議会が3月1日現在でまとめた、乾ノリ共販漁連別実績(2023年11月1日~24年2月29日)によると、全体の枚数は前年同期を2%上回る34億960万枚、金額は14%上回る763億2015万円となった。

 数量が大幅に少ないことで一枚当たりの平均単価は22円38銭と前年同期を2円41銭上回った。前漁期に引き続き、相場はかなりの強含みとなっており、ノリ製品メーカーも値上げを検討せざるを得ない状況だ。[....]