2023年11月15日
カツオ節加工商品の開発や販売、だし講座などを手掛ける鹿児島・枕崎市の中原水産(株)(中原晋司社長)は、昨年12月から乳幼児期向けのだしブランド「ベビいち」を展開している。塩分など大人以上に制約の多い離乳食・幼児食でも、天然素材のだしを手軽に利かせることで、赤ちゃんの体と味覚を育てていく。発案者は子育て中のママ社員だった。
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「ベビいち」プロジェクトリーダーの平岡有加さんは、子供が生まれてから「何を食べさせたらよいのか」と、離乳食を真剣に考えた。インターネットには山のように情報がある。初めての育児に戸惑いは大きく、食事作りに苦労した。だが今になり、「もうちょっとやれることがあったのでは」と、悔いを残していたという。[....]