ノルウェーと日本の海洋開発連携を、訪日の外相が講演 

2018年5月18日

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講演するスールアイデ外相

 ノルウェーのイーネ・エーリクセン・スールアイデ外務大臣は10日、都内の製作研究大学院大学で、自国の海洋政策について講演。「海洋には信じがたいほどの潜在力がある。引き出すには国際協力が不可欠」と指摘。特に「健全で生産性の高い海洋の実現に向けノルウェーと日本は責任を有している」と述べ、日・ノルウェー両国が海洋開発を主導していく必要性を強調した。世界の水産物市場開拓についても、日本を「重要なパートナー」と位置付け、市場開拓へともに取り組む姿勢を示した。
 ノルウェー大使館、日本財団、笹川平和財団海洋政策研究所、政策研究大学院大学の共催。講演で、スールアイデ大臣は、北極の変化から近年の気候変動の影響を目の当たりにしていることなどに触れながら、海洋への影響について「とても早く、研究者も生態系の変化を予測することが困難になっている」との懸念を示した。歯止めをかけることができれば、「増え続ける世界人口に食料を与え、持続可能な経済を助けることができる。海洋資源の保護と生産の適切なバランスを保てれば、豊富な資源を得ることができる」とし、実現には「国際協力が唯一の方法」と指摘。持続可能な開発目標(SDGs)の達成も含め、海洋国家であるノルウェーや日本の主導による国際連携の必要性を強調した。[....]