ズワイガニ資源管理、11月の網数制限が有効

2023年3月23日

 石川県底曳網漁業連合会(橋本勝寿会長)は20日、JFいしかわ加賀支所(石川・加賀市)で「石川県底曳網漁業勉強会(ズワイガニ)」を開催した。2021年に県内の底びき網3団体が統合してから初めての勉強会で、ズワイガニの資源管理と付加価値向上について理解を深めた。「23年漁期からメスガニやミズガニ中心に徐々に回復する」と話した水産研究・教育機構水産資源研究所の佐久間啓氏は、将来の資源を守るため「高水温の11月の網数制限を」と訴えた。

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 当日の勉強会には船主や船頭、将来の船頭候補の乗組員合わせて80人が参加した。最初に佐久間氏を講師として、「ズワイガニA海域の資源状況について」を学んだ。

 佐久間氏は、21年の資源量は過去20年で最低レベルに終わったものの、「21年漁期はどん底から持ち直した」と指摘。直近の資源量調査でメスガニやミズガニ(将来オスガニやメスガニになる前の若齢ガニ)が増えつつあることを示し、値の張るカタガニ(漁獲対象のオスガニ)を[....]