オ海毛ガニ許容量3割減、資源が“少子高齢化”

2024年2月7日

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オホーツク海毛ガニかご漁管内別許容漁獲量と漁獲実績

 3月から始まるオホーツク海での毛ガニかご漁の許容漁獲量は、北部の宗谷管内、南部のオホーツク管内合わせて前年比31%減の665トンとなった。新規加入資源が少ない〝少子高齢化〟の厳しい資源状況を反映し、2020年(454トン)に次ぐ過去2番目の少なさとなった。2日に札幌市で行われた「オホーツク海毛がに漁業協議会」の全体会議の中で報告された。

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 管内別では宗谷管内が38%減の530トン、オホーツク管内が13%増の135トンで、これまで一定規模を維持してきた宗谷管内の減枠が全体のボリュームダウンにつながった。

 許容漁獲量は道総研の資源調査結果を基に、道が漁業者側との協議を踏まえて設定している。道総研が昨年4~7月にオホーツク海で実施した資源調査では、今期漁獲対象となる甲長7センチ以上のオスの資源量指数は前年から4割近く減少、資源水準は前年までの「中水準」から4年ぶりに「低水準」に転じた。[....]