ぷろふぃる/三宅哲夫・日本漁船保険組合会長/漁民ファースト

2017年4月13日

「5年、10年先に合併してよかったと言われるようにしたい」と語る三宅会長

 4月1日に設立した日本漁船保険組合の初代会長に就任した。1月31日、新設合併方式で日本漁船保険組合設立を承認し、新組織の役員人事も発表した臨時総会の席で、新しい全国組織のトップとして「漁業者ファーストを第一義に、漁業者の立場に立って保険料の軽減や還元策をしっかり行えるようにしたい。全役職員が一つの目標に向かってやりがいと責任感をもち、かつ働きやすい職場となるようにしたい。5年先、10年先に合併してよかったと言われるようにしたい」と決意を語った。

 3日に行われた新組織発足式でも「漁船漁業のセーフティーネットの役割をしっかり果たしていきたい。漁船保険制度が将来にわたって皆さんから信頼していただけるよう、これまでにも増して安定した組織運営に全力を尽くしたい」と重ねて決意を語った。

 新組織の組合員数は11万9000人と大世帯。49の支所と1出張所、本所の51の大組織、総会に代わる総代会に出席する総代も119人となる。加えて漁船隻数が現状より増える見込みがない。漁船保険制度を支える漁船隻数が減少する傾向にあることは確かだが、そのことを見越して丁寧に手続きを進めてきた。「合併した45組合もすべて健全経営。先手、先手で対応してきた。再び巨大地震が起きても保険制度を維持できる体制を目指した」と周到な構えを強調。

 初代会長について山田隆義前中央会会長は「三宅さんしかいなかった」。行動力、押し出しの強さ、スピーチ力、企画力と、どれをとってもリーダーにふさわしい天分をもっている。何より漁船保険ひと筋で、生き字引といえる。長野県出身。東京水産大学(現東京海洋大学)卒。69歳。[....]