はごろも、ブリ使った「シーチキン」2種新発売

2023年8月2日

国産のブリを使った「シーチキンEvery」㊧と「オイル不使用シーチキンEvery」

 はごろもフーズ(株)(静岡市、後藤佐恵子社長)は、マグロやカツオを原材料に使用したツナ製品を「シーチキン」と名付けて販売し、主力製品となっている。近年、同原魚が価格上昇を含め調達が難しくなっていることを踏まえ、同製品の安定供給を図るため、新たにブリを原材料に使った製品「シーチキンEvery(エブリ)」(缶詰)2品目を同ブランドに加えて21日に新発売する。

 同社はカツオ、キハダ、ビンナガのツナ製品(缶詰主体にパウチ)を「シーチキン」ブランドで販売。近年、主力原料のカツオやキハダが漁獲減や世界的な需要の増加により価格の上昇を含めて調達が難しく、大変になってきている。将来を見据えて魚肉の色がキハダに似て全国的に食べられ、既存のシーチキン製品と同じ使い方ができ、DHAやEPA含有量も多い国内水揚げの(天然)ブリを新たな原材料魚に選んだ。同社がシーチキンの原材料として新たな魚種を追加するのは1981年以来、42年ぶり。

 新発売するのは、大豆油とオニオンエキスを使用したコクのある味わいの「シーチキンEvery」と、オニオンエキスや独自の調味液でさっぱりした味に仕上げた「オイル不使用シーチキンEvery」。いずれも使いやすいフレークタイプで内容量は70グラム、参考小売価格は235円(税抜き)。年間販売予定数は各84万個。ブリを使った2品の価格設定はツナ製品より少し高め。[....]