<成長のカギは技術にあり!>宮城水技編①多様で豊かな宮城の海

2020年5月22日

明治41年水産学校と併設された前身の宮城県水産試験場

 ◇千田康司・宮城県水産技術総合センター所長

 宮城県水産技術総合センターは、宮城県水産試験場として1899年の創設から昨年度で120周年を迎えました。1993年に本庁舎を現在の場所(石巻市渡波袖ノ浜)に移転・新築、2008年に水産の試験研究関係機関を一体の組織として水産技術総合センターに改組しています。11年の東日本大震災では、内水面水産試験場以外の施設で大きな被害を受けたものの、調査船を含め15年にすべて復旧しています。 

 120年前の宮城県の漁業生産量は、現在と比較し、わずか26分の1の1万トン前後でした。創設当時は職員5人でブリ釣り試験、改良型漁船の建造、ノリ養殖試験、シロザケ人工ふ化事業、寒天やサケのかす漬・酢漬試験を行っています。しかし太平洋戦争の時には海軍に徴用された指導船が南方海域で撃沈されるという悲劇にも見舞われています。[....]